多様性、受け入れてますか?
50年も生きてきた過程でわかったのは、本当に色んな考え方の人がいるってこと。
かつて、中国の業者にITの仕事を発注し、納品されたプログラムを動かそうとして、衝撃を受けたものです。画面は、仕様書どおり。でも、全然動かない。それを指摘したら、画面は指示どおり作ってある!と言い張ってきました。見た目だけで、全然動かないのに、よくそんなこと言えるなぁと呆れたものです。
性別は、見かけだけで判断するのは無理になりました。見た目は男性でも、心は女性だから女子トイレを使わせろ、女湯に入りたい。こういう要望に応えるのが多様性を受け入れるってことなんでしょうか?
テレビで、コメンテーターが「多様性は大事」と言いながら、同じ番組内で「彼らの考え方が古いから、対立が生まれる」みたいな発言をしていたので、これまた呆れたわけです。
私の理解では、多様性は「相手の考え方も認める」というもの。
相手の考え方を否定せず、受け入れ、尊重する。そういうものだと考えています。なので、基本的には対立することが減るはずだし、批判しあったり、攻撃したりということは世界から減っていくのではないでしょうか?居酒屋で「とりあえずビール!」という人がいてもいいし、自分の好きなものを飲んでもいい、どっちも尊重しあうのが多様性ってことだと思います。
こういう風に書くと、マジで理想的だなと思うのですが、現時点では「多様性は素晴らしい」という建前はあれど、相手の考え方を全然認めてないという人のほうが、圧倒的多数じゃないか、そう感じています。自分が正しいという考え方を、そう簡単に手放せるものではないですよね。
八百万の神を認めてきた日本は、相手の考え方を比較的受け入れやすいほうだとは思いますが、それゆえに、一神教同士の対立なんかは、理解できないのではないでしょうか?
人を殺めてはいけないといいつつ、異教徒は例外だったり、聖戦みたいな考え方があったりします。遠い国のこととしてなら頭では理解できるものの、身近にそういう人がいたら、あまり関わりたくないと思ってしまうかもしれません。
というわけで、自分自身、様々な価値観を受け入れるのは難しいよね、と感じています。なんでもかんでも認めていたら、かえって世界が混乱しそうだとも考えてしまう自分もいます。ほんと、多様性って難しいですよね。
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