今日の1冊は『いつも「いい人間関係」の人がやっている否定しない習慣』
著者の林健太郎さんが、テレビに出ていたこともあり、アマゾンでランクインしている本ですね。副題は、「仕事・人間関係は「否定」をやめるだけで9割うまくいく」です。なかなか練られたタイトルですね。
相手を否定しまくって育てていた昭和。
「お前は何を考えてるんだ!」とか「だからダメなんだ」みたいなことを部下に言いまくっていた時代もありました。
それが今、「頑張れ」と言っても相手が「否定された」と感じてしまう時代。
今、相手を否定せずに、こちらの意図をどう伝えていけばいいの?
なかなか悩ましい時代になりました。おそらくは、50代以上の方は、相当に言葉を選びながら仕事をしていることでしょう。
機械化、IT化、そしてAIの活用などで、世の中が便利になっています。
表現の自由が認められ、様々な意見が認められる多様化の時代ですが、それと同時に、相手に対する声かけには、これまで思ってもみなかったほどの注意が必要になりました。相手の立場にたって、どうすれば相手が嫌な気持ちにならずに、こちらの言うことを聞いてくれるのか?を考えて話す必要があります。話す内容については、タブーが少なくなっているのに、どう伝えればいいのかは、地雷だらけという状況は、意外に笑えません。
さて、本書は経営者向けのコーチである著者が、多くの経営者やマネジメント層に接してきた経験から導いた、劇的に人間関係を変える方法として、「否定しないこと」についてまとめた1冊。
私はそんなに「否定」してない!という人もいると思います。
本書でいう否定とは
・相手の言葉や考え、行動の結果を認めない
・相手の話しや意見を打ち消す、聞かない、奪って違う話をする
・相手のミス・失敗を責める
・悩みの相談に対し真剣に向き合わない
とのこと。
こう定義されると、否定してない人なんて、ほとんどいないと思います。
面白いことに、「否定しない」ことは、「褒められる」「肯定される」よりも、効果が絶大というのです。本当かな?とも考えましたが、上の項目を逆転させて考えてみたら、納得でした。
つまり
・相手の言葉や考え、行動の結果を認める
・相手の話しや意見を認める、ちゃんと聞く
・相手のミス・失敗を責めない
・悩みの相談に対し真剣に向き合う
ってことになりますね。
これら全部が「否定しない」ことで得られるとしたら、すごいこと!否定しない人と一緒にいることは、その場に「心理的な安全性」があるってことになるからです。
で、肝心の否定しないを実践する方法ですが、最初に大事なのは3つのマインド。
1)「事実だから否定してもいい」という思考はしない
2)「自分は正しい」という思考はしない
3)「過剰な期待」はしない
2と3については、このブログでも取り上げたことがある内容に近いもので、個人的にも納得。1は難しいなぁと思っていたら、
「事実を伝えているだけ」が一番危ない
と書かれていてびっくり!
たとえ事実だったとしても、それを使って相手を攻撃していないか?
たとえば「論破」という言葉がありますが、正論や事実を利用して相手をたたき伏せるのがヤバイってことです。論破までいかなくても、事実を使って自分が優位に立とうとすることは、案外多いのではないでしょうか?ほんと、反省です。
そして、否定しない技術として
・イエス・エモーション話法
・「能動的に黙る」ことを覚える
・相手の言葉をナレーションする技術
・承認する技術
・「非言語」を整える
などといったことが書かれています。
また、否定してしまったあとのリカバリー法も書かれているので、否定しない習慣を身に付ける途中でも安心。
構成的に上手だなと思うのは、
「知ってる」と「できる」は大違い
というのを後半にもってきていること。
本を読んで、知った気になって実践しない人への戒めまで行き届いてます。
できることから実践します!!
否定しない習慣 | 林 健太郎 |本 | 通販 | Amazon
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