「人は見たいものしか見ない」という言葉を聞いたことありませんか?
人は、ものをちゃんと見ているようで、自分にとって大切だと思うものしか認識していない、ということを端的に表した言葉です。
主に視覚のことを言ってるのですが、これって自分のアタマの中に関しても、同じことが言えるのではないでしょうか?
例えば、昔「ノストラダムスの大予言」というのがありました。それを信じていた人は、自分には未来がないとずっと思っていたでしょう。反対に信じていなかった人は、そんなの馬鹿馬鹿しい、世界は滅びないと思っていたはずです。今となっては笑い話ですが、その予言を信じていなかったとしても、なんとなく不安を感じていた人もいたかもしれません。
同じように、自分の未来が良くなりそうと思うか、悪くなりそうと思うか?とか、ポジティブに考えるか、不安ばかり感じてしまうのかも、人によって全然違います。未来の楽しいことばかり考えがちな人もいれば、どんなに楽しいことを考えようよ、と言ってもネガティブなことばかり考えてしまう人もいます。一度不安を感じると、ずっとそれにフォーカスしてしまう。そんな経験をしたことは、誰でも一度くらいはあるはずです。でも、不安で不安でいっぱいだったけど、実際には悪いことは起こらなかったという経験もあるはずです。そう考えると、あの不安は妄想にすぎない、と言えるでしょう。
やっぱり、自分が見たいものを見ている、ということ。
だから、人は自分の可能性を、自分だけでは広げにくいわけです。
作家の本田健さんは、「将来あなたは作家になる」と占い師に言われたそうです。でも、その時は、「そんなはずはない」と全然信じなかった。で、ずっと後になって、自分が作家になってみて「あの占いは本当だったんだ」と愕然としたと。
だから、人の可能性を勝手に狭めてはいけません。
子どもが、「こんなことやりたい!」と言った時は、応援するのと、「そんなことできっこない」と否定するのでは、前者が正しいとわかると思います。
同じように、自分の可能性を、自分で捨ててもいけません。
自分が「本当はこんな風になりたい」「これやってみたい」と感じたら、それもアリ!と素直に受け取ってみましょう。誰かが「あなたはこんないいところがある」とか「将来こんなことができそう」と言ってくれたら、それを捨てないようにしましょう。もしかしたら、本当にあなたの未来が見えていて、予言してくれているのかもしれません。
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