50代からでも、自分の大好きなことを探せるのか?

50代男が、大好きなことを探しはじめたらどうなるのか?

知ってるようで知らない「ナチス」

今日の一冊は、『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』です。
なかなか強力なタイトルの本ですね。

 

「絶対悪」として扱われているナチス
ナチスがやったことは、全てが悪だった、異論は許さない。そんな風潮があります。ただ、本当に全てが悪だったのか?という素朴な疑問を持つことも、自然なこと。その疑問を持つことは止められませんが、一歩進めて、「ナチスは良いこともした」という主張をする人たちへの反論が本書の目的。歴史学者である著者は、SNSなどで「ナチスは良いこともした」派の人たちと関わることに、ご苦労があったみたいです。


この本ではナチスが行った様々な政策について、事実とその意図について、歴史学者の立場から、検証されています。

 

・経済回復はナチスのおかげ?
ナチスは労働者の味方だったのか?
・手厚い家族支援
・先進的な環境保護政策?
・健康大国ナチス

 

などが、検証されていますが、結論は「良いこともした」とは言えないとのこと。


個人的には、そもそもナチズムって何?というところを、初めて認識したのが衝撃。

ナチズム=「国民社会主義って知ってましたか?
知ってるようで、知らないことってありますよね、まさにそれ。

 

ただ、社会主義とついてますが、一般的に知られている共産主義とは、明確に敵対関係にたつという、不思議な立ち位置というのです。

 

 

そして、私たちが学べることとしては、ヒトラーがどのようにして政権を取るに至ったのか?を知ること。その経緯は、現政権への不信を民主主義の中でどうしていけばいいのかを考えるのに、1つのヒントになると思います。

 

ヒトラーアウトバーンや、格差解消などの目玉政策を打ち出して、国民の期待を高めていったのか?そしてそれがどこまで実現できたのか?そもそも、どんな意図で作られた政策だったのか?などの情報は、今でも役に立つものです。

 

そして、「事実」と「意見」を混同しないようにすることや、教科書に書かれていないことの中に「真実」がある、と思い込んでしまうことへの危険性が、わかることでしょう。


それに関して、本書で書かれていることの中にも、疑問符が付くこともあったことも書いておきます。それは「学校や大学、マスメディアを通じて伝達される」のが「歴史知識」という記載。今や、マスメディアから伝える情報にも、不正確なものや、感情的なイメージも含まれているのは、明らかでしょう。メディアが伝えることが正しいとするのは、ちょっと違うんじゃないかなと感じました。

 

とまぁ、色々書いてきましたが、読む価値のある1冊でした。
万人向けの本とは、とても言えませんが、興味のある方は、ぜひ読んでみて下さい。

 

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