50代からでも、自分の大好きなことを探せるのか?

50代男が、大好きなことを探しはじめたらどうなるのか?

イスラエルが一方的に悪だと思ってませんか?

今日の1冊は飯山陽さんの『中東問題再考』です。

 

昨年に発売された本ですが、中東問題を考える上で欠かせない、「パレスチナ=善、イスラエル=悪」が先入観に過ぎないことが、よくわかる1冊。

 

2020年9月、当時のトランプ大統領が仲介し、UAE、バーレーンスーダン、モロッコイスラエルとの関係を正常化させました。2023年には、サウジアラビアイスラエルの間も、歴史的な和平が成立しつつありました。ヨルダンとエジプトは、イスラエルと国交正常化済。中東の平和への道はいい感じで進んでいたのですが、平和になっては困る勢力もあるようです。それがハマスということになります。


イスラエルのせん滅を掲げるハマスからすると、中東諸国とイスラエルに和平が進んでいくのが許せないと考えるのは当然です。せん滅と言えば、その地にいるユダヤ人を根絶やしにするということと、ほぼ同義。かつてナチスがやったことを大差ないわけで、実際それに近いことをやっています。戦力の問題で規模が小さいから、そこまで叩かれていないだけでしょう。

 

どうすればいいのか?

 

平和に向けては、双方が過去の経緯を赦し合うことが欠かせないと思います。宗教の問題や感情の問題もあるのですぐには難しいかもしれません。ただ、ヨーロッパ各国や、日本とアメリカのように、かつて戦争をした国同士でも、過去の経緯を忘れなくても、良好な関係になることも不可能ではありません。あなたもアメリカが日本に核爆弾を投下した国だからといって、アメリカ人が憎いということはないと思います。イスラエルパレスチナも、そういう関係になったらいいと思いませんか?

 

それには、教育レベルでの努力も欠かせないでしょう。小さいころから、相手のことを憎むように教え込まれたら、それをひっくり返すのは容易ではないからです。本書にあるようにハマスが小さい子供たちにイスラエルがどんな悪いことをしたのか教えたり、テロで異教徒の命を奪えば英雄になれると教えていたとすれば、今の状況が起こるべくして起こったと想像できるはずです。日韓、日中関係を見れば、歴史認識問題が片方の国だけで解決するのは不可能なことは明らかでしょう。ただ、長い時間をかけて双方が努力すれば、良い方向に向かうのは間違いないと思います。それには、組織のトップの決断が欠かせないでしょう。

 

最近の報道の論調が、イスラエル=悪に偏っているように感じたので読んだ本でしたが、今まで知らなかったり、誤解していたことがあったなと。もちろん、本書が全て正しいとも限らないので、鵜呑みにするのも違うなと思います。

 

中東情勢について興味がある方はぜひ読んでみてください。

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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