自分の心に正直であることは大切です。ですが、それが難しいと感じる瞬間が、人生には度々訪れます。特に「好き」という感情に関しては、自分自身を守ろうとする防衛本能が働くため、それを認めることに躊躇してしまうことがあるのです。
例えば、何かを心から楽しむ瞬間。その瞬間、「これがなくては生きられない」と思った瞬間、同時に私たちの心には恐れが生じます。それは「これを失ったらどうなるだろうか」という不安です。多くの人が、新しい何かに熱中することを恐れるのは、それが失われたときの痛みを先に想像してしまうからです。
このような防衛本能は、恋愛においても、私たちの行動を制限します。例えば、めっちゃ好きな人が現れたとしても、その恋が実らないという恐怖から、好意を打ち明けることを躊躇する人は少なくありません。心のどこかで、「どうせ叶わない恋だ」と諦めることで、自分を守ろうとするのです。それが、草食系を産み出しているのかもしれないと思うほどです。
しかし、ここで一度立ち止まって考えてみてほしいのです。私たちの人生は一度きりです。心から何かを好きになれる瞬間は、人生にそう何度も訪れるものではありません。それがたとえ失われるとしても、その瞬間を味わうこと自体が、豊かな時間を生み出すのです。
好きなことを「好きだ!」と認めること。それは自己の心に正直であるということです。そして、それは自分自身を自由にし、成長させる原動力となります。好きなことに真っ直ぐ向き合うことで、私たちは多くのことを学び、吸収します。その過程で味わう喜びや感動は、心の糧となり、私たちを新たなステージへと導いてくれるでしょう。
また、たとえその恋が実らなくとも、誰かを好きになれたこと、それ自体が貴重な経験です。人を好きになることで、私たちは自分の新しい一面を発見し、感情を深く理解することができます。好きという気持ちを抱くことができる心にこそ、人間の美しさが宿っているのです。
自分の好きなことを認め、その瞬間を大事にする。たとえ失敗したとしても、そのプロセス自体が私たちにとって大きな学びとなります。失敗を恐れるあまり、本当に大切な瞬間を見逃してしまうことの方が、はるかに大きな損失ではないでしょうか?
あと一歩の勇気を持って、心の声に従い、好きなことに飛び込んでみてください。何かを本当に好きであることを認めることで、あなたはさらなる自由と可能性を手にすることができるのです。自分自身に正直な選択は、いつの日かきっと、あなたをより豊かな未来へと連れて行ってくれるでしょう。
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