50代からでも、自分の大好きなことを探せるのか?

50代男が、大好きなことを探しはじめたらどうなるのか?

誰もイーロン・マスクにはなれないし、なりたくもない

 

テスラ、スペースX創業者のイーロン・マスクの公式伝記を読んだのでその感想を。

 

「私は、苦しみが原点なのです」と書かれているとおり、彼の幼少期は苦難に満ちたものでした。心が痛む文章です。ただ、そんな苦難を経験すれば、イーロン・マスクのようになれるとは思えないというのが正直な感想です。実際、彼には弟がいますが、兄のようにはなっていないのです。そして、日本から彼のような人は出ないだろうと確信しました。

 

そもそも、イーロン・マスクが幼少期を過ごした南アフリカは、当時治安が相当に悪かったようです。知らない人はみんな強盗と思え、そんな風に育てられ、店の窓には鉄格子がはめらえているのが当たりまえ。イーロン・マスクの家では狂暴な番犬を飼っていたが、その番犬がイーロン・マスクを襲ったとのこと。彼は大怪我、その犬は殺処分。

 

今の日本では到底考えられない環境。もし、自分の子供をイーロン・マスクのような人物に育てたいと思ったとしても、彼のような環境で暮らしたいとは思わないはず。仮に親がそれをしたとしても、子供が大きくなるまで生きられるか?という問題が。

 

さらに、イーロン・マスクの父親は、すごく子供を愛してくれる時もあれば、次の瞬間には人が変わったように子どもをしかりつける、そんなジキルとハイドのような人物。両親は離婚し、最初子どもたち全員が母親のもとで生活するも、父がかわいそうだと思ったイーロン・マスクと弟は、父親のもとで暮らすように。あの選択は完全に間違っていたとイーロン・マスクは言っていますが、彼自身にも、父親の性格が反映されているところがあるようで、気分が急激に変わることがあるそう。友人として付き合うにはいい奴だが、絶対に一緒に仕事したくないという証言が書かれていました。私の周りには、そういうタイプは全くいないので、想像するのは難しいのですが、理由もなく気分が変わるような人とは、付き合いたくないなと正直思います。あなたはどうですか?

 

そんなイーロン・マスクですが、小さいころから滅茶苦茶1点集中型の性格をしていたそう。例えば、欲しいものがあれば、何時間でもそれをねだり続けたとか。父親に「うるさい、黙ってろ!」と言われると、しばらく黙ったのち、また欲しい欲しいと言い続けるタフさがあったようです。また、ビデオゲームが大好きというのはよくある話ですが、一度始めると自分の限界までやり続けてしまうようで、誰もついていけなかった模様。それくらいのめり込むタイプって、まずいませんよね。まさに「大好き」を体現しているような感じ。

 

そんな感じなので、人間関係は最悪。そもそも、人にどう思われるかに、まるで関心がなかったと書かれています。人と意見が違うとすぐに喧嘩。だから本ばかり読んですごしていたそうです。そんな彼を救ったのがSF。小さいときから宇宙に夢をはせたことが、後のスペースXに繋がるんですね。ちなみに、同時期から電気自動車にも興味が深かったそうで、女性との会話の一言目に「電気自動車についてどう思いますか?」的なことを言っちゃうほどw

 

そして、大学時代に2つのことを決めたそう。
その2つというのがこれ!

 

1)物理学を修めて製品を開発すること
2)ビジネスの学位を持つ人の下で働くのは絶対に避けること

 

モノづくりの会社を創業するしか道はなかったわけです。


イーロン・マスクは「戦略ゲーム」にどはまりして、ビジネスセンスを培ったそう。人間関係には無頓着でも人を動かすことに長けているので、人の下で働くのは我慢ならなかったんでしょう。ちなみに、1994年にイーロン・マスクが書いた大学の卒業論文では、「近い将来再生可能エネルギー中心の世界に移行せざるを得なくなる」と書いていたそうです。先を読む力も半端なかったわけですね。

 

というわけで、ご本人の公式伝記の感想でした。
どうやってもイーロン・マスクにはなれないし、絶対になりたくもない。そう100%感じた一冊。とはいえ、自分と全然違う人生を垣間見れるのは面白いものです。そういう意味では、おすすめの1冊ですね。

 

イーロン・マスク

 

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