午後4時に仕事から帰れるとしたら、帰りたいですか?
帰れるものなら帰りたい、でも現実は無理。そう思う人がほとんどだと思います。
今日の1冊は『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』です。
そう、午後4時に仕事から帰れる国がこのフィンランド。
ロシアによるウクライナ侵攻で、NATOに加盟したフィンランド。ウクライナ関連でニュースで見ることが増えたフィンランドですが、あなたはどこまで知っていますか?
2年連続幸福度世界1位のフィンランド、ということは知っている人もいるかもしれません。ただ、
・良い国
・安定した国
・大学が良い国
・女の子にとって良い国
・子どもにとって良い国
・公正な国
・政治やビジネスにおいて透明性の高い国
・腐敗度の低い国
・報道の自由度が高い国
・イノベーション度が高い国
・水がきれい
・空気がきれい
こんなランキングでトップなのがフィンランド。
世界で2番目に格差がすくない国でもあると言います。
みんな定時で帰り、残業はほとんどなし。
夏休みは一か月、自然が多い。
こんな国に住んでみたいと思いませんか?
いいなぁと思う人は多いでしょうが、日本では無理!と感じる人が大多数かもしれません。
私が本書で知った「フィンランドはこんな国」を軽くまとめてみました。
1)休む権利は社会常識の国
社会全体の常識として、休みことも権利、法律で決められている勤務時間は守られるべきということが共有されている。「残業しないことが、できる人の証拠」。オフィスの多くはフリーアドレスで、立って仕事をする人もいる。効率アップの鍵は、法律でも決められている「コーヒー休憩」。夏休みは一か月なので、「夏は大事なことは決めない。連絡もとれなくて当然」と割り切っている。「緊急の場合携帯に電話してね」がない。どの企業も同じだから、連絡がとれないことに寛容。だから有給休暇の消化率は100%。
2)無駄な会議がない国
会議は決定の場である。本当に必要な場合のみ開催、時間厳守(開始・終了時間とも)
出席者も絞り、会議の目標を設定。必ず全員が議論と決定に参加。
3)効率を求める国
男女ともに働き、少ない人数で、決まった時間内に結果を出すことが求められる。これは、人口の少なさに起因しており、男性も家事や育児を積極的に担わなければならない。父親の8割が育休を取得。そのためのIT化、無駄な書類やプロセスの排除がある。これまでのやり方やしがらみは、ドライに切り捨てる。完成度よりも期限の厳守が絶対。
4)何事もオープンでフラットな国
上司や社長であっても、自由に接して意見を言い合える。
年齢や性別、肩書は関係ない。20代のリーダーもいるし、50代で現場の人もいる。
年齢がしたの部下の元で働くことに違和感もない。
上司に相談せず、極力自分で考えて決める。
5)シスの精神の国
「シス」とは、フィンランド独自の考え方。ガッツ、頑張るに近いが、長く過酷な冬を生きるための、絶対にあきらめないという貪欲な考え方。どんな制約があっても「したいから、する!」という発想。日本の「頑張る」のような日常的に使う言葉ではなく、不可能を可能にするくらいの時に使う言葉。
いかがでしたか?
日本とはかなり考え方が異なるし、法律も、税も社会保障制度も違うので、良いなぁと思っても、取り入れるのが難しいこともありますね。仕事や休みに対する価値観も大きく違いますし、自分で考え自分で決めていくやり方には、戸惑う人もいるかもしれません。そんなわけで、私個人として、取り入れていきたいと思ったことを書き記しておきます。
<私が個人的に取り入れたい本書の内容>
・なるべく自然の中に身を置く
・休みの日は環境を変え、他のことを考えて仕事は忘れる
・休暇モードに気分を切替られる仲間を見つける
・楽しい瞬間を写真などで保存
・適度な運動
・今持っているものを大切にする
・貪欲に新しいものを学ぶ
これで、フィンランドのことが少しわかっていただけたと思います。
面白いと思ったのは、こんなに幸せな国なのに、フィンランド人は「フィンランド国内にいると、課題ばかりで柔軟性も足りていないように思うのよね」と批判の目も持っていること。今幸せでも、もっと良くできないか?を常に追い求めて行動しているって素晴らしいですね。よかったら、あなたも何か1つでも自分の人生に取り入れてみて下さい。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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