50代からでも、自分の大好きなことを探せるのか?

50代男が、大好きなことを探しはじめたらどうなるのか?

どう生きたいのか?を突きつけられる『君たちはどう生きるか』

今日の1冊は『君たちはどう生きるか』です。
ジブリ映画も公開され、改めて注目されている本ですね。
以前から知っていたのですが、このタイミングで読んでみました。

 

結論「どう生きるのか?を突きつけられる1冊。興味本位で読むと火傷しそうな本」


本書は、主人公「コペル君」が、おじさんとの交流を通じて、人生で大切なものを発見しながら成長していく、という物語。

 

いわゆる自己啓発本にあるような要素を、学生のコペル君が、自らの体験を通して発見していくのですが、それに対して、様々な視点を投げかけて、さらに深く考えさせるのが「おじさん」の立ち位置です。

 

本書の面白いところは、結論めいたことが書かれていないこと。

「コペル君」の体験、彼が考えたこと、感じたことを通して、読者それぞれが、自分に必要なことを考える、という形になっている。なんでもすぐに調べて答えを得ようとする、今の私たちにとっては、アンチテーゼになっているのだろう。もちろん、本書が書かれた時の状況を考えるに、意図してそうなっているわけではないのだが、皮肉なもの。

 

物質は原子や分子から構成されていることから、私たちの社会の構造を考察してみたり、自分が食べているものが、どのようなルートで、誰の手を渡ってきたのかに想いを巡らせることができる「コペル君」。自分の学生時代を思い返してみるに、そんなことまで考えていなかった、いや、そこまで社会というものに興味を持っていなかったと思います。そういう人は多いのではないかと思いますが、だからこそ、この少年の考えていることを、尊いものとして、向きあうことができるように書かれているのではないでしょうか?

 

・正直であること
・約束を守ること
・正しいと思ったことを行動に移せること
・間違っていると思ったことを、見て見ぬふりをしないこと
・自分が間違った時、正直に謝ること

 

ひとつひとつは、小さなことかもしれませんが、これまでの自分を振り返った時に、できていないことのほうが、目についてしまいます。なので、この本を読んで、真剣に考えれば考えるほど、心にグサッと刺さることでしょう。

 

 

これらのことを、自分がどうしたいのか?
自分は何を大切にして生きたいのか?
改めて考えるきっかけになる1冊です。

 

『君たちはどう生きるか』

 

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