人は、将来こうなりたいとか、反対に、あの時こうしておけばよかったなど、過去や未来に意識を向けがちです。夢や目標を持つことや、過去を振り返って物事を整理したり、学ぶべきことを学ぶのは、意義のあることです。
とはいえ、未来にばかり意識を向けたり、過去を悔やんでばかりいるとしたら、それはもったいないことです。
将来の夢や目標をしっかり持つことは大切ですが、一度定めたなら、毎日それに意識を向け続ける、というたぐいのものではありません。定期的にチェックして見直したりすることは必要でしょうが、未来に対して、きっとよくなるだろう、というくらいの意識でいることで十分ではないかと思います。とはいえ、未来がよくなりそう、という感覚を持って生きている人は、日本では少数派かもしれませんが。
同時に、過去に意識を向けすぎるのも問題です。
あのとき、もし別の選択をしていれば・・
なんで、助けてくれなかったのか？
なぜ、あんなことをしてしまったのか？
こういったことに意識を向けると、ずっとそこに留まってしまうことがありますよね。過去から学ぶことがあり、それを今に活かせればいいのですが、過去のことを考えそこに浸ってしまうと、時間だけが無為に過ぎてしまうことになりかねません。私のことでいうなら、初めて職場に配属された日に二日酔いでやらかしたことなど、いくらでも、なんであんなことをしでかしてしまったんだ、と思い続けることもできるでしょう。でも、それが何か建設的なことを生み出せるわけではない、ということはおわかりいただけると思います。
大事なのは、いまに集中すること。
自転車に乗ったり、車を運転している時のことを思い出してみてください。
運転中に、別のことを考えていると、目の前の景色や状況を把握することが、おろそかにになってしまいます。考えごとをしていて、ひやっとしたことは、きっと誰にでもあることでしょう。
私たちの人生も、これと似たようなもの。
今、この瞬間に目の前で起こっていることが、まさに現実なのに、過去や未来に意識が向いていると、目の前の現実を把握することができないのです。もったいないと同時に、今、やろうとしていることを、やりとげる力が失われてしまうのです。
運転以外でも、試験中に今に集中していなかったり、料理している際中に他のことを考えているとしたら、まずいということは、わかるでしょう。ぜひ、今この瞬間に集中してみてください。できれば、全身全霊を傾けるほどに！きっと、人生がすごく充実していると感じられると思いますよ。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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