安心・安全のオリンピックって言葉、覚えていますか？
東京オリンピックの開催時、さかんに言われていたので、覚えている方は多いと思います。あんなに反対が多かった東京オリンピックですが、終わってみるとやって良かったという声が大勢を占めたのは、本当に不思議です。
さて、あんなに叫ばれていた「安心・安全」ですが、私は当時から違和感を覚えていました。「安全」については、基準などを定めて、それをきっちり守るようにすれば、担保することができますが、「安心」については、統一した基準などないからです。ようは、どんなに科学的な根拠があろうとも、その人が「安心じゃない」と感じただけで、「安心とはいえない」ことになるからです。１００％の安心などありえないし、フェイクニュース１つで、あっという間に崩れる。それが安心の本質です。安心か否かは、一人ひとりの心の問題なので、誰かに安心させてもらおうということ自体、不可能なのです。
そんな安心を追い求めるとすれば、疑わしきは何もしない、が正解になります。試験に落ちるかもしれないから、テストを受けない。事故にあう可能性があるから、外に出かけない。食中毒の危険があるから、何も食べない。究極に安心を求めるなら、それしかありません。極端なことを言えば、ＶＲの世界に浸るか、植物人間になるのが、最も心の平安を保てることになるでしょう。そんな人生、送りたいですか？
ということで、安心安心ばかり言っていたら、絶対につまらないことになります。
じゃあどうすればいいのかというと、自分の中で基準を作って、ここまでならやってみる、ということにするしかないのです。安心は、自分の心の中のことですから、自分にしかコントロール権がありません。もし、人に安心を求めたいのであれば、人生のコントロール権ごと、譲り渡すことです。そうすれば、何も考えなくて済みますよ。
ま、そんな人生を望む人はいないと思いますが、自分で決めるのが嫌って人も、いるかもしれませんね。
今日は、安心の話しでした！
福島第一原発の処理水も、似たようなことが起こっていそうですね。
ちゃんと、自分で判断する力を養うことが大切ですよ。
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