昭和のこと、覚えてますか?
話題のテレビドラマ「不適切にもほどがある」
やっと見ることができたので、感想を。
正直なところ、よく考えられて作りこまれているなぁ、と感じました。
公式サイトを見ると
意識低い系タイムスリップコメディ!!
昭和のダメおやじの「不適切」発言が
令和の停滞した空気をかき回す!
と書かれていましたが、昭和からタイムスリップしたおやじが、令和の空気を読まずに発言して、周囲との軋轢が生まれ、そこが笑いになっている、そんな作品だと思います。
多様性が重視され、人を傷つけないように行動、発言することが求められるようになっています。思ったことをそのまま発信すること自体、かなりリスキーなことと感じる人が多いのではないでしょうか?何をするにも滅茶苦茶気をつかうようになり、それ自体にストレスを感じている人もいると思います。
「不適切にもほどがある」は、そんな遠慮・配慮を吹っ飛ばして発言する主人公にすっきりするのだと思います。昭和の髪型とか服装も、今見ると懐かしさとともに、ちょっと笑えるのが不思議です。
そんな「不適切にもほどがある」ですが、やはり令和の視聴者向けに配慮が見られたと感じたので、2つ書いておきます。
1)価値観の違いが激突する部分のミュージカル化
ハラスメントの問題や、SNSとの付き合い方といった、普通に論議すると、ギスギス感が出てしまいそうな部分は、ミュージカル風になっていて、見ている側が変に緊張せず、笑いながら見れるようにと、作りこまれたのでしょう。毎回ミュージカルがあるので、俳優さんたちも大変なことと思います。
2)昭和の街並みがキレイすぎる
私は昭和40年代生まれですが、あんなに町中ってキレイだった記憶がありません。昭和世代の方、どうでしょうか?それと、誰もたばこを吸っていないのが気になりました。昭和50年代でさえ、喫煙室などなく、建物の中でも自由にたばこが吸えた時代です。それが再現されていないのは、やはり令和の価値観にあわせて、昭和の風景をキレイに再構成したのだと感じてしまいました。
まぁ、あまり深く考えずに見れば面白い作品だなと思うので、まだご覧になっていない方は、公式サイトのミュージカル動画あたりを見てみることをおすすめします。あれだけでも結構笑えると思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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