50代からでも、自分の大好きなことを探せるのか?

50代男が、大好きなことを探しはじめたらどうなるのか?

【読書】インドの聖者から授かった「こころ」を整える方法

 

今日の1冊は、横手久光さんの『インドの聖者から授かった「こころ」を整える方法』です。実は、著者の横手さんは、10年来の友人であり、一時期は一緒に仕事をした仲でもあります。彼は嘘をつくということがない、稀有な人であり、彼が人を責めたりしたことを、一度も見たことがありません。そんな彼が出した「こころを整える方法」という内容のこの1冊は、個人的に劇押しなのです!

 

私たちは、常に心の中で会話をしています。
映画「インサイドヘッド」を見た人ならわかりやすいかもしれませんが、寝ている時間以外は、ずっと頭の中で独り言を言っているような状態です。実はこれが問題で、自分へのダメ出しになっていることが大部分を占めるからです。

 

例えば「なんであの時、あんなことをしてしまったんだ」と同じことを何度も何度も悔いたり、理想の自分と今の自分を比較して、自分を責めたりしてしまうのです。こんなことをしていると、自分がやりたいことに十分に力を使えません。自分の内面の会話でエネルギーを消耗してしまい、残ったエネルギーしか使えないのです。

 

究極的には、この内面の会話が無くなることが本書のゴールです。
それは、「無我」「悟り」や「ゾーンに入る」ような状態になのかもしれません。

 

そのカギは「今の自分を受け入れること」。


ただ、無理に自分を受け入れ、妥協することではありません。「これが今の自分。今の状態でも悪くない。問題ない。」と心の底から思えることです。今ネガテイブなことを考えているからダメとか、性格が悪いからダメとか関係なく、自分を好きだと努力なく認められることだとも言えるでしょう。

 

私たちは「今のままではだめ」「もっと素晴らしい自分になれなければ」という考えにとらわれすぎです。きっと、あなたもそんな風に考えたことがあるはず。それが、自分ではない誰かになろうと無理をしている状態なわけです。

 

とはいえ、自分の内面の会話に注意を向けることは、そんなにないはずです。だからこそ、内面を整えるのが難しいと言えるでしょう。本書では、自分が自分を受け入れているのか否か、普段の人間関係から把握する方法も書かれています。

 

例えば、
「許せない人がいるならば、自分が自分を許せていないのかもしれない」
「認めたくない人がいるならば、自分が自分を認めたくないのかもしれない」
というわけです。

 

きっと身に覚えがある人もいるのではないでしょうか?


そうはいっても、そんなに簡単に自分を変えられないよ、と思うのは当然です。なので、本書でも「今の自分を少しづつ受け入れる」ことが大切だと言います。今よりも、ほんの少しでも心の平安を見出したい、苦しいことが多い人生を楽しいものにしていきたいと感じている方におすすめの1冊です。


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