急がないと!そう思ってしまうこと、ありませんか?
「もっと早く結果を出さなければ」
「このままでは、間に合わない」
「今日も何か前に進めなければ」
気がつくと、私たちはいつも自分を急かして
います。私なんか、早くこの痛みが治らない
かなぁ、とついつい思ってしまうのです。
実際、50代になると、残された時間を意識すること
が増えてきます。若い頃のように、失敗して
も何度でもやり直せるとは思えないし、体力
も、使える時間も限られている。だからこそ、
早く答えを出したくなるのかもしれません。
でも、自分を急かしているときほど、
人生はなかなかうまく進みません。
例えば、焦って仕事を引き受けて、あとから
疲れ切ってしまったり、不安から予定を詰め
込んで、本当にやりたかったことがわからな
くなったり、周りの人が前に進んでいるよう
に見えて、自分だけが取り残されている気が
してしまう。
焦りは、行動力になることもあります。
けれど、焦りを燃料にして走り続けると、
心も体も疲れてしまいます。それは、
体力が衰えてきている50代には、逆効果
ではないでしょうか?
速さより、「どこへ向かうか」が大事
人生後半に大切なのは、速く進むことでは
ありません。「自分は、どこに向かいたい
のか」を確かめながら進むことです。
どれだけ速く走っても、方向が違っていれば、
望んでいた場所から遠ざかってしまいます。
反対に、歩みがゆっくりでも、自分が納得で
きる方向へ進んでいるなら、その時間は決し
て無駄ではありません。
若い頃は、スピードが評価されます。
早く仕事を覚える。
早く結果を出す。
早く成功する。
でも50代からは、速さよりも
「深さ」が大切になってくるのではないでしょうか。
目の前の仕事を丁寧に味わう。
大切な人との時間をゆっくり過ごす。
自分の本音が聞こえるまで、少し待ってみる。
無理に答えを出さず、心が自然に動く瞬間を信じてみる。
それは、立ち止まっているように見えて、
実はこの先の人生を整える大切な時間です。
花にはそれぞれ、咲く季節がある
花にも、それぞれ咲く時期があります。
春に咲く花もあれば、夏や秋になってから
咲く花もあります。
人の人生も、きっと同じです。
誰かが先に結果を出したからといって、
自分が遅れているとは限りません。
その人にはその人の季節があり、
自分には自分の季節があります。
そもそも、生まれ持った才能も、
歩んできた道も違うのですから、
それが当たり前。
だから、誰かの時計に自分の人生を
合わせなくてもいいのです。
急がなくても、大丈夫
人生後半は、誰かと競争するための時間
ではありません。これまでの経験を生か
しながら、自分が本当に味わいたい人生
を選んでいく時間です。
急がなくても大丈夫です。
止まっているように感じる日にも、
心の中では何かが静かに育っています。
大切なのは、早くたどり着くことではなく、
たどり着いた場所で「これが私の生きたか
った人生だ」と思えること。
50代からは、自分を急かすのを少しやめて
みましょう。自分の歩幅を信じられる人から、
人生は静かに、うまく回り始めるのだと思います。