いつでも正解できたら、ほんと良いですよね?
若い頃の私は、ずっと「正解」を探していました。
どの会社を選ぶのが正解なのか。
どんな働き方が正解なのか。
どんな生き方をすれば、成功できるのか。
自分が何をやりたいのかよりも、テストの点数で入れそうな学校を選んだり、先生や両親が悲しまないような進路を選んだり、周りの人の正解を求めていたのが、学生時代の私でした。
きっと、同じように感じていた方も多いのではないでしょうか。学校では「正解のある問題」を解き続け、社会に出てからも「先輩のやり方」や「成功者のやり方」が正解だと教えられてきたと思います。あなたもそうではなかったでしょうか?そうやって私たちは、いつの間にか「間違えない人生」を目指すようになっていきます。
50代になって気づいた、ひとつの事実
でも、50代になって振り返ったとき、はっきりとわかったことがあります。人生には、誰にでも当てはまる正解なんてない、ということです。
転職して成功する人もいれば、同じ会社に残り続けても幸せをつかむ人もいる。結婚して幸せになる人もいれば、結婚は地獄だという人もいる。それを聞いて一人で自由に生きることを選ぶ人もいるでしょう。都会の暮らしが合う人もいれば、自然の中でこそ喜びを感じる人もいるはずです。どれが正解かは、人によって違う。当たり前のようでいて、これが、なかなか腹落ちしないものです。
SNSが見せる正解は、あなたの正解ではない
それなのに私たちは、つい誰かの人生と自分を比べてしまいます。SNSを開けば、「これが成功」「これが幸せ」という情報が次から次へと流れてきます。けれど、そこにある答えが、自分に当てはまるとは限りません。これは、SNSだけでなく、ビジネス書にも同じことが言えると思います。
他人の正解は、他人の人生という条件のもとで成り立っている正解です。条件がまったく違う自分に、そのまま当てはめられるはずがないのです。今、AIに正解を聞く人が多いのも、今の自分の条件での正解を探したいという想いからではないでしょうか?
大切なのは「正しさ」ではなく「自分で選んだか」
じゃあ、何を基準にすればいいのか?
私が思うに、大切なのは「正しい選択だったかどうか」ではなく「自分で選んだ」と胸を張って言えるかどうかです。たとえ遠回りだったとしても、自分で考え、自分で決めた道なら、不思議と後悔は少なくなります。
逆に、人に言われるまま選んだ道は、うまくいかなかったときに「あの人のせいだ」と誰かのせいにしてしまいがちです。選択の主導権を手放した瞬間に、結果への納得感も手放してしまうのかもしれません。
「正解」ではなく「納得」を積み重ねよう!
だからこそ、人生で本当に大切なのは、正解を探し続けることではなく、「私はこの選択でよかった」と納得できる経験を積み重ねることなのだと思います。
納得とは、結果ではありません。
自分の価値観に従って選び、自分でその責任を引き受けること。それ自体が納得です。
たとえ失敗しても、「あの経験があったから今がある」と思えたなら、それは決して無駄ではありません。
人生は、テストではない
人生は、テストではありません。
100点を取ることが目的ではなく、自分らしい物語をつくることが目的です。
人生後半になるほど、「正解」は少なくなり、代わりに「納得」が増えていく。そんな感覚があります。
だから私はこれからも、正解探しをするよりも、「今日の自分が納得できる一日だった」と思える毎日を積み重ねていきたいと思っています。その積み重ねこそが、きっと自分だけの幸せな人生をつくっていく、そう信じて。