
「10年後、最新の技術についていけなく
なっているかもしれませんよ」
行きつけの美容院で店主からかけられた
その一言に、ふと考え込んでしまいました。
きっかけは、Netflixの登録に苦戦する
高齢者が多いという話題。今は当たり前
にできていることも、いつか「高い壁」
に変わる日が来るのでしょうか?
しかし、私はあえて楽観的な未来を想像
しています。キーワードは、今注目を集
めている「メンパ(メンタルパフォーマンス)」。
私たちが日々削り取られている
「決断のエネルギー」を、AIが肩代わり
してくれる未来について考察してみました。
今日は、月1回の髪のカットの日でした。
行きつけの美容院の店主は、大の野球好き。
当然、店内でもWBCが見れるようになっていました。
そこで話題になったのが、今回のWBCが
動画配信サービスの独占配信になったこと。
店主さんいわく「加入方法がわからない」
という高齢のお客さんが多いのだそうです。
私にとってはごく普通の登録作業だったので、
「何か難しいことありましたっけ?」とつい
本音が出てしまったのですが……。
そこで返ってきたのが、
冒頭の「10年後はわからないですよ」という言葉でした。
たしかに、その可能性はある。
けれど私は、逆にAIの進化がその壁を
取り払ってくれるのではないかと考えています。
「メンパ」を重視する時代へ
最近、コストパフォーマンス(コスパ)や
タイムパフォーマンス(タイパ)に続き、
「メンパ(メンタルパフォーマンス)」を
重視する人が増えているといいます。
※メンパとは?
メンタルパフォーマンスの略。
心理的な負担やストレスを減らし、
心の平穏を保つ効率性のこと。
いじめやハラスメントのような大きな問題
だけでなく、日々の「何を食べよう」
「どのプランに登録しよう」といった
些細な選択・決断の負担を減らしたい、
というニーズが高まっているのです。
スティーブ・ジョブズが服を選ぶ手間を
省くために毎日同じスタイルを貫いたの
は有名な話ですが、今や一般の人も「決
断疲れ」を避け、心を削らない工夫を
求め始めています。
誰もが「社長」になれる未来
将来的には、AIは「人がやりたいことを、
負担なくやれるように補助する」方向へ
進化していくはずです。
一人一人が、会社の社長のようにAIとい
う優秀な部下たちに指示を出す。
「Netflixで野球が見たい」と言えば、
AIが裏側で複雑な登録や設定をすべて
済ませてくれる。人間は、部下が挙げ
てきた選択肢を見て「決断」するだ
けでいい。そんな社会です。
日本人とAIの不思議な関係
AIには魂も人格もありません。
だから「AIの反乱」を心配する必要はない……はずです。
ただ、もしその前提が覆されるとしたら、
それは私たち人間の側が、AIに人格や魂
を見出したときかもしれません。八百万
の神々を信じ、道具にすら魂が宿ると
考える日本人なら、AIを単なるツールでは
なく「パートナー」として扱ってしまう。
そんな未来も、案外悪くない気がしています。
10年後の世界がどうなっているかは分かりません。
でも、技術に追い立てられるのではなく、
技術によって「心」が豊かになる。そんな
付き合い方を模索していきたいものですね。