
予測力って使ってますか?
きっと、日本人の多くは、この予測ってやつ
が得意だと思います。電車で移動するにして
も、乗り換えアプリでルートを調べて、何時
に着くとか、どこそこで乗り換えだとか、
そういうことを頭に入れて移動すると思いま
す。
車で移動するときだって、ナビアプリでルー
トを出して、渋滞予想を見て、自分が出発す
る時間にあわせて、どこで高速に乗るかとか、
どこで休憩を入れるかとか、色々と計画を
たてて、運転しているのではないでしょうか?
特に、若い人ならこのまま貯金していても、
お金は増やせないから、ある程度投資をした
りとか、そういうことを考えながら人生の
予測をしているんじゃないかと思うのです。
今、外国人政策の見直しが話題になっていま
すが、あれも、このままだと日本はやばいこ
とになるんじゃないか?と予測する人が一定
数いたからこその動きでしょう。特に、既に
移民をたくさん受け入れた西洋がどうなって
いるのかを、目の当たりにしたのも大きいで
しょうね。
しかし、多くの人がちゃんと予測力を使って
投票をしているかというと、そうでもない
よね、というのが私の認識です。というのも
選挙で、何の政治的な実績もない知名度の高
い人が国会議員になっているのを知っている
から。選挙って、ちゃんと考えていなくて、
知っている人に投票しちゃうという人が
いるわけです。各党の公約だって、その時に
訴えていることがなんとなく耳障りがいいか
ら投票するとか、今の与党にお灸をすえるた
めに野党に投票するとか、目の前にことに
対しての投票行動になりがち。
このあたりが、民主主義の弱点でしょう。
有権者が、正確な情報を得て、それに基づい
て、この政策が実現したら、将来どうなって
いくのかをちゃんと予測した上で、投票する。
そうした前提の上に成り立っていると思いま
す。
なので、先日のニューヨーク市長選は、
目の前の家賃の上昇を止めるとか、バスの無
料化とか、富裕層への増税とかを実施するば
どうなるのか?を考えないで投票した人が
多かったんじゃないかと思っています。
ニューヨーク市民へのインタビューで心に
残っているのが、「今でもニューヨークの
税金の半分はトップ1%が払っている。
増税して彼らが出て行ったら、誰がその
お金を払うのですか?
という質問に対して、こう答えたのです。
「じゃあ、中間層を増税すれば良い。
私たちのために、金持ちはもっとお金
を出すべき!」
なんと短絡的な考えでしょうか?
まぁ、格差が激しいアメリカなので、
これは、予測力だけの問題じゃなくて、
お金持ちへの憎悪も交じっているかも
しれませんが。ただ、ロシアや中国を見て
も、社会主義でも格差はなくせないことは
明白です。そして、低所得者のほうが数が
多いのは間違いないので、民主主義と資本
主義って、実はあまり良い組み合わせでは
ないのかもしれませんね。
今、選挙のマッチングサイトとかで、自分の
考えと、どの政党が一番近いか?がわかるよ
になってきました。今後は、その政策自体が
社会にどんな影響を与えるのかを、予測する
ところまで提示するようなシステムが求めら
れると思います。ここにもAIが使われる
んでしょう。
電車の乗り換えを調べるように、
選挙の公約も"その先"を予測する
そんな有権者が増えることを願っています。